2020.09.28
住まいのこと
家づくり

未来のコントロールをめざして・・・

伊藤 甚宰

 ヤンキース入団直後に不振が続き、その厳しさで有名なNYのメディアから叩かれまくった、松井秀喜さん。

 『気になりません。記者が書く事は、僕にはコントロールできません。
  コントロールできない事には、関心を持ちません。』

と言っています。

 また、全盛期に左手首骨折の大けがをした際も、
『過去はコントロールできない。未来のコントロールをめざす事が大事でしょう。』
とも語っています。

 さすが、「国民栄誉賞」を受賞されるアスリートです。年下ながら本当に尊敬します。

 一方で私は、「世の中の景気」だとか、「他者の発言や行動」と言う、自分ではコントロールできない事に、まだまだ感情に振り回されてしまう場合があります。

 妻や子供たちや、従業員がそういう状態の時には、「悩むだけ時間のムダだよ!」とか、「いま自分ができる事に集中したら?」とか、もっともらしい事を言っておきながら、「まだまだ修行が足りないな」と思っています。

 ここの所、立て続けに発生する自然災害も、私たち人間の力では、もちろんコントロールできません。

 しかし、そういった自然の驚異に対して、ただ不安を抱きながら、何もせず漠然と過ごしているだけでは、やはり意味がありません。

 家を建てる私たちがめざせる、「未来のコントロール」と言えば…、「購入前にハザードマップを確認し、危険な場所は買わない事。「耐震性の高い建築をしておく事。」、そして「十分な保険に加入する事。」くらいでしょう。

 仮にもし、それらをやりきらずに被災してしまったとすれば、「やれる事をやりきらなかった」事への後悔は、かなり大きくなってしまう事でしょう。

 今、「できる事」に集中する。これが本当に大切な事だと思うのです。

 エリーヌホームの伊藤でした。