2026.08.04
建築家とつくる家
家づくり
住まいのこと

建築家とつくる家という選び方|富山の土地を活かす自由設計の価値

伊藤 甚宰
こんにちは。エリーヌホームの伊藤甚宰です。

魚津で家づくりのご相談をいただくと、「どこに頼めばいいのか、正直まだ迷っています」という声をよく耳にします。
カタログを何冊も並べて、どれも良く見えて、でも自分たちの暮らしにぴったりなのはどれなのか分からない。
そんなお気持ち、とてもよく分かります
今日は数ある選択肢の中でも、私たちが大切にしている建築家とつくる家という考え方について、肩の力を抜いてお話しさせてください。

- 目次 -

1.建築家とつくる家とは、どんな家づくりなのでしょうか?

2.なぜ「間取りを選ぶ」より「暮らしから考える」ほうがいいのでしょうか?

3.魚津の土地の条件は、本当に不利なのでしょうか?

4.自由設計だと予算が膨らんでしまうのではないでしょうか?

5.地元の作り手に頼む意味は、どこにあるのでしょうか?

建築家とつくる家とは、どんな家づくりなのでしょうか?

まず言葉の整理からさせてください。
建築家とつくる家というのは、あらかじめ用意された間取りの中から近いものを選ぶのではなく、そこに住むご家族の暮らしを起点にして、間取りも窓の位置も天井の高さも一つずつ決めていく家づくりのことです。
決まったパッケージがない分、デザインも動線も素材も、白紙から一緒に考えていきます。

「そんなの、時間もかかるし大変そう」と思われるかもしれません。
でも私は、この一つずつ決めていく時間こそが、家づくりのいちばん豊かな部分だと思っています。
朝どの窓から光が入ってほしいか、家族が自然と集まる場所はどこか、洗濯物はどう動かすと楽か
そういう小さな話の積み重ねが、暮らしにぴたりと合う住まいをつくります。
カタログの写真では決して見えてこない、その家族だけの正解がそこにあるのです。

なぜ「間取りを選ぶ」より「暮らしから考える」ほうがいいのでしょうか?

規格化された住まいには、価格が読みやすく工期も安定するという確かな良さがあります。
私はそれを否定するつもりはまったくありません。
ただ、暮らしというのは本来、家族の数だけかたちが違うものです。
共働きで朝が慌ただしいご家庭と、在宅で仕事をされる方とでは、心地よい間取りはまったく変わってきます。

私たちが最初に時間をかけるのは、図面を描くことではなく、お話をうかがうことです。
休日はどう過ごしたいか、将来ご家族の人数が変わる可能性はあるか、趣味の道具はどれくらいあるか。
そうして見えてきた「暮らしの輪郭」を、そのまま設計に落とし込んでいきます。
家事の動線を短くする、光と風の通り道をつくる、家族の気配がやわらかく伝わる配置にする。
こうした一つひとつの工夫は、既製の間取りを選ぶだけでは手に入りにくいものです。
暮らしから考えるからこそ、住み始めてからの満足が長く続くのだと、これまで多くのお客様の家づくりを通じて実感しています。

魚津の土地の条件は、本当に不利なのでしょうか?

魚津をはじめ富山で家を建てるとき、多くの方が気にされるのが土地の条件です。
「間口が狭い」「形がいびつ」「北側にしか道路がない」。
そんな土地を前に、あきらめかけていたご家族にも何度もお会いしてきました。
けれど私は、条件のある土地ほど設計の力が生きると考えています。

狭さや変形は、読み解き方しだいで個性に変わります。
光をどう取り込むか、視線をどう抜くか、限られた面積をどう立体的に使うか。
設計の工夫でカバーできる余地は思っている以上に大きいのです。

そして富山ならではの条件も忘れてはいけません。
冬は雪が積もり、屋根から落ちる雪の向きまで考えて配置を決める必要があります。
梅雨から夏にかけては高温多湿になり、風の抜けをつくることが快適さに直結します。
立山連峰といった富山らしい景色を、どの窓から切り取るか。
こうした土地と気候の読み込みは、その地で暮らし、その地で建ててきた作り手だからこそできる仕事だと思っています。
なお省エネ性能や断熱の考え方については、エリーヌホームのブログ一覧でも触れていますので、あわせてご覧いただけると嬉しいです。

自由設計だと予算が膨らんでしまうのではないでしょうか?

ここは正直にお話ししておきたいところです。
自由度が高いぶん、希望を詰め込みすぎて当初の予算を超えてしまう、というのは実際に起こりうることです。
だからこそ私たちは、設計を始める前に予算をしっかり共有させていただきます。

大切なのは、優先順位を家族で言葉にしておくことです。
ここは譲れない、ここは工夫で抑えてもいい。
その線引きが見えていれば、限られた費用の中でも満足度の高い家はつくれます。
むしろ自由設計は、本当に必要な部分に予算を集められるのが強みです。
使わない設備に費用をかけるより、毎日過ごすリビングの心地よさや、家事の負担を減らす動線にお金をかける。
そうした選択を一緒に考えられるのが、白紙から設計する家づくりの良さです。
資金計画は家づくりの土台ですから、金利や補助金の動きも見ながら、無理のない計画を一緒に立てていきましょう。

地元の作り手に頼む意味は、どこにあるのでしょうか?

最後に、なぜ地元の作り手なのか、という話をさせてください。
家は建てて終わりではありません。
何十年と住み続け、季節ごとに表情を変え、時にはお手入れも必要になります。
近くにいて、いつでも顔を出せる作り手であることは、暮らしはじめてからの安心に直接つながります。

それに私たちは、魚津の冬の厳しさも、夏の蒸し暑さも、この土地で実際に暮らしながら知っています。
教科書の数字ではなく、肌で分かっている。
だからこそ、この地に本当に合う住まいを、自信を持ってご提案できるのだと思っています。
建築家とつくる家は、遠い誰かの理想を持ち込むことではありません。
ここで暮らすご家族の日々に、まっすぐ寄り添う家づくりです。

- 合わせて読みたい -
・建築家とつくる家(商品ラインナップ)
・施工事例【建築家とつくる家】
・エリーヌホーム社長ブログ一覧
づくりの特徴・こだわり

まとめ

建築家とつくる家は、間取りを選ぶのではなく、暮らしから住まいを立ち上げていく家づくりです。
変形地や雪国という条件も、設計の力で魅力に変えられます。
予算は先に共有すればコントロールでき、必要なところに費用を集められます。
そして何より、魚津の土地と気候を知る地元の作り手だからこそできる提案があります。
家づくりに迷いはつきものです。
その迷いを一つずつほどいていくお手伝いを、私たちにさせていただけたら嬉しく思います。

よくあるご質問

建築家とつくる家は、ハウスメーカーの家より高くなりますか?
必ずしも高くなるわけではありません。予算を先に共有し、優先順位を整理しながら設計を進めることで、限られた費用の中で満足度の高い家をつくることができます。むしろ、暮らしに本当に必要な部分に予算を集めやすいのが自由設計の利点です。
打ち合わせの回数が増えて大変ではありませんか?
確かに規格住宅より打ち合わせは増えます。ただ、その一つひとつが暮らしを一緒に考える時間になります。私たちは要点を整理してご提案するので、はじめての方でも迷わず進めていただけます。
変形地や狭い土地でも建てられますか?
はい。むしろ条件のある土地こそ設計の力が生きます。日当たりや風の抜け、雪の落ちる向きまで読み込んで、その土地ならではの心地よい住まいをご提案します。
魚津市以外でも対応してもらえますか?
魚津市を中心に、黒部・富山・滑川・入善・上市・立山・朝日など富山県内全域で家づくりのお手伝いをしています。まずはお気軽にご相談ください。

伊藤 甚宰(いとう じんさい)
伊藤建設株式会社 代表取締役


富山県魚津市の工務店「エリーヌホーム」代表。
子育て世代の家づくり応援団として、資金計画から省エネ・断熱まで、暮らしに寄り添った住まいづくりに取り組んでいます。